3月になりましたね。
去年はコロナ禍で、卒業式が行われなかったり縮小されたりと寂しい思いをしましたが、今年はコロナ対策をとりながら卒業式、卒園式が行われるようです。
合唱をする学校もあるようです。
もうすぐ卒園のKくんは、レッスンの時にアカペラで『さよならぼくたちのほいくえん』を歌ってくれました。毎日卒園式の練習で歌っているようで、高い声を出すときの注意ポイントまで教えてくれました。
聴いていて、ちょっとウルっときました。
きっと本番では保護者の方は号泣だと思います!
一つ一つ区切りの行事は大切だな、とあらためて感じます。
昨日と今日…式の前後で何か大きく変わるわけではないけれど、いろいろなことを思い出して自分を振り返るだけでなく、次の一歩を踏み出すきっかけになりますよね!
以前、ピアノを習っていた生徒さんが大学に合格したとのお知らせも受けました。
小さかったあの子が…夢に向かって進んでいるんだな、と自分の子どものことのように嬉しく思います!
そして、先週末、大学時代の恩師がこの3月で退官を迎えられ、最終講義がありました。
このご時世なのでzoomでの講義でしたが、懐かしい大学での授業を思い出しました。
大学に入学した当初、私は『音楽学』という学問をほとんど知りませんでした。
それを一から、どころか、ゼロから教えてくださった先生です。
知らないことだらけで毎日が新鮮で刺激的…予習も課題も論文指導も大変でした。
音楽学と演奏の両方を高いレベルでできなければならない…これは私の大学の音楽科のモットーであり、先生もそれを実践していらっしゃいました。
私がどこまで達成できているか分かりませんが、今もそうありたいと心に留めています。
ピアノを教えるうえでも私の大切なよりどころになっています。
そんなことを思い出しながら聴講しましたが、大学時代にはすっと頭に入ってきた授業の内容が、なかなか理解できません。
学生のころと違って、頭が固くなったのかな…と思ったり。
最近、音楽について深く考えるということをしていないな…と反省したり。
恩師は「これが最終講義だけれど、出発点でもあります。」とおっしゃっていました。
私にとってもまた「しっかりやらなきゃ!」と気持ちを引き締めるきっかけになりました。
卒業、卒園、入学、進級…と、この季節、別れや出会いが続きますが、前を向いて進んでいきましょう!