梅雨ですね…。
外出自粛が緩和されて、やっとお出かけが出来る頃には雨の日が…。
そんな時は、お家で雨にちなんだ音楽を聴いてみてください!
雨と言えば、やっぱり…
ショパン作曲『雨だれのプレリュード』でしょうか?
国や地域によって雨の時期はそれぞれです。
この曲は、ショパンが恋人のジョルジュ・サンドとスペインのマヨルカ島で過ごした頃に作曲されたと言われています。11月から2月頃まで滞在したようなので、晩秋から冬の雨ですね。ショパンは結核が再発して、身体が弱ってしまいます。
曲のほとんど最初から最後まで、ラ♭(ソ♯)の音が八分音符で刻まれています。これが「雨だれ」を思わせるのですね。
優しい雰囲気のメロディーで始まりますが、途中で重苦しく激しく緊張感のある部分がはさまれ、また最初の優しいメロディーが戻ってきます。
最後は雨が上がるのでしょうか?
少し日が射しているようにも感じられます。
子どもの歌では、『あめふり』(作詞:北原白秋、作曲:中山晋平)
あめあめ ふれふれ かあさんが
じゃのめで おむかえ うれしいな
ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン
「じゃのめ」は「蛇の目傘」のことです。
お母さんが傘をもって迎えに来てくれるから雨が降って欲しいなんて…。
子どもだったら、そんなふうに雨を楽しみにしてくれるかな?
ピッチピッチ チャップチャップ というリズムがウキウキした気持ちを表していますね。
もう一つ、私が大好きな歌は、
『あめふりくまのこ』(作詞:鶴見正夫、作曲:湯山昭)
おやまに あめが ふりました
あとから あとから ふってきて
ちょろちょろ おがわが できました
5番(富山弁では5題目)まである歌なのですが、クマの子のひとりぼっちな感じが、子どもの頃の私にはグッときました。
どちらも軽い付点のリズムを使っていて、ひどい雨ではなくて、ちょっとした雨ふりなのかな?と思います。
雨の中でもお散歩に出かけたくなりますね。
雨のピアノ曲をもう1曲…。
ドビュッシー作曲『版画』第3曲「雨の庭」
こちらは細かい16分音符の連続で、小さいけれど一つ一つの音がはっきりとしたパラパラと降る雨。その中にメロディーが浮かび上がって、とてもステキな曲です。
庭には色とりどりの花が咲いていそうな気がします。
今、梅雨の日本では、あじさいが花盛りですね…。
それから、ミュージカル映画でおなじみの『雨に唄えば』
ジーン・ケリーが土砂降りの雨の中で歌いながらタップダンスを踊ります。
とてもハッピーな気持ちになれます!
YouTubeなどですぐ検索できますので、いろいろ聴いてみてくださいね。
雨がやんで晴れ間が出るたびに陽射しが強くなっていて、夏が近づいているんだな…と感じます。
ひどい水害が起こりませんように。
雨の日も楽しく過ごせますように!