8月です。
みんな発表会の曲に頑張って取り組んでいます。
その中から、踊りに関係する曲を紹介します!
年長さんのMちゃんは、ギロック作曲「さあ、ワルツをおどろう」を弾きます。
ワルツは3拍子の踊りの音楽ですが、この曲は左手にメロディーが出てきて、右手が伴奏になっています。左手はレガートでよくつないで、右手は軽いスタッカートで弾くのがとても難しいです。
Mちゃんと、どんな風に踊っているか想像してみました。
ゆれるような踊り、ちょっと跳びはねているような踊り、くるっと回るところ…。
イメージすると、Mちゃんの弾き方がすごく変わりました。
発表会でもステキな演奏になるように、楽しみにしています!
1年生のMちゃんは、バーディー作曲「いなかのおどり」を弾きます。
これは、お城でお姫様や王様たちがするような踊りではなくて、素朴な村人の踊りをイメージした曲です。
4拍子の曲で、明るくて元気な曲です。
左手に最初から最後までずっと同じ音(ソの音)が響いていて、バグパイプのような楽器をイメージして作曲されたのかな?と思います。
Mちゃんは、左手の重音(2つの音)をそろえてしっかりと弾けるようになりました。
右手の8分音符のちょっと転んでしまうところは、「10回弾いてくるね!」と自分で練習回数を決めていました。
頑張って練習してくれると思います!
6年生のSちゃんは、ショパン作曲「マズルカ ヘ長調 遺作 Op.68-3」を弾きます。
マズルカはショパンが生まれた国ポーランドの踊りの曲で、3拍子の2拍目や3拍目にアクセントがある生き生きとしたリズムの音楽です。そのリズムは何度も繰り返し出てくるので、聴いていると心地よいリズムが耳から離れなくなります。
速いテンポに変わる中間部分は、アクセントの場所が変わるので、3拍子ではなくて2拍子のように聞こえます。他の部分よりも生き生きとした、くるくる回るような踊りを想像させます。
Sちゃんは、3拍目のアクセントのリズムに乗って軽やかに演奏しています。
また、ショパンらしい調性や和音の変化をよく味わって弾いています。
発表会まで、さらにリズム感を磨いて、はずんで弾いて欲しいです!
踊りのリズムや形式を使ったピアノ曲はたくさんありますが、踊りについて調べたり、どんな振り付けの踊りか、何人で踊るのか、どんな場所で踊るのか…などなどいろいろ考えると、もっともっといい演奏になると思いますよ。