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midoripiano211

ピアノのお引っ越し

2024年もあとわずか。

生徒さんが今年のビッグニュースを寄せてくれました。


この春からピアノを再開した生徒のYさん(50代)のピアノのお引越しです!

45年前に親御さんに買ってもらったアップライト・ピアノで、中学生になってピアノは辞めたけれど、時々一人で楽しんで弾いていたそうです。

結婚、出産、子育てを経てピアノを再開するにつけて、高岡の実家でお母様が大切にしていてくれたピアノを、富山の家に送ってもらうことになりました。


ピアノ専門の引っ越し業者さんが、ご実家と引っ越し先の家を下見に来て、どうやって搬出して、どの部屋に、どこから搬入するか、などを決めます。

Yさんの場合、実家の1階の部屋にあったピアノを、庭には花が植えてあったので、玄関から搬出することに。

引っ越し先では、2階の部屋に設置するので、クレーン車を使って、2階のベランダから搬入することに。ベランダがある部屋と廊下を通過するルートなので、段ボールの模型を使って、ドアを通るか、方向転換できるかなどを試します。


いよいよ引っ越しの日。

あいにくの雨の日でしたが、布で梱包されて、トラックで運ばれて行きました。

3時間ほどして、ピアノのトラックとクレーン車が引っ越し先の家に到着。

ベランダの窓を外し、ベランダや床に布を敷いて養生し、搬入準備はOK。

トラックの荷台から電動リフトで降ろされ、クレーンで吊り下げます。

この時には奇跡的に雨がやんでいました。

大きな音を聞きつけて見に来たご近所の方に見守られて、無事にベランダに着地。

ここからは業者の方二人の人力で部屋へ移動。

台車に乗せられ、部屋を通り抜け、廊下の角を2回曲がり、設置する部屋へ。

今回新しく免震用のゴムをピアノの足に付けてもらいました。

能登地震でも、免震用のゴムを付けているピアノは倒れなかったそうです。

これで無事に引っ越しが終了。



後日、ピアノ調律師さんが来られました。

約30年調律をしていないピアノだったけれど、修理すれば半永久的に使えるとのこと。

中のハンマーは修理のため、調律師さんが一旦持ち帰り、修理後あらためて調律に来られました。

30年ぶりの調律は、4時間半(通常は2時間ほど…)しっかり調律されて、明るくて軽い音色の素敵なピアノになりました。



いろいろな人のお世話になり届けられたピアノ…毎日弾きたいです!とYさん。



45年大切にされてきたピアノ…これからまた何十年も大切にされていくのだと思うと、私も嬉しいです。

レッスン室のピアノは35歳くらいで、今まで6回引っ越しをしてきました。

湿気の多いアパートでカビを生やしたこともありました。

思い通りに弾けなくて泣いたり、いい演奏ができて幸せな気持ちになったり、そんな私を見守ってくれて、私好みの音色のピアノに育ってきました。


電子ピアノは置く場所や弾く時間など気にせず弾けて手軽ではありますが、電子ではないアコースティック・ピアノは、自分の力が指を通して直接ピアノに伝わり、自分だけの音色や音の強弱を生み出すことができます。子どもたちのレッスンでも、いろいろなタッチで弾かせると、びっくりするほど素敵な音色で弾く時があります。子どもたちは意外と音色の違いをよく聴きとっていて、どんな音で弾きたいか、この弾き方はよくないな、ということをよく分かっています。力のかけ具合も、普段からアコースティック・ピアノで練習している子は、柔軟に変化させる方法がわかってきて、上達が早いかな、と思います。

アコースティック・ピアノは、調律にお金がかかると言われますが、音を出すのに電気代はかからないし、電子ピアノよりも寿命が長いです。


もし、ご実家に眠っているピアノがあったら、よみがえらせてみませんか?

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