あっという間に、2月も後半になりました。
学年末テストの範囲が発表されて、中学生たちはソワソワし始めました。
レッスンでも、希望者にはテスト対策レッスンをしています。
学校によって、先生によって、取り上げる曲は違いますが、確認するポイントは同じなので、少しはお役に立てるかな?と思っています。
教科書の後ろの『音楽の約束』(楽典)の部分から、音符や休符、音階や和音、いろいろな記号についての基礎知識をまとめた穴埋めプリントを解きます。
普段のピアノレッスンでも、楽譜について説明しているつもりなのですが、プリントを書いていくと、意外に「あれ? なんだっけ?」と覚えていないものもあるようです…。
一学期、二学期には、交響曲、管弦楽曲、フーガなどを鑑賞して、それについてのテスト問題が出ていたようですが、学年末テストでは、日本の伝統音楽が範囲になっていることが多いようです。
一年生なら筝や尺八の曲、二年生なら歌舞伎や文楽の音楽、三年生は雅楽や能でしょうか…。
日本の伝統音楽は、今の私たちの生活の中ではなじみの薄いものになってしまっています。
でも、神社での初詣の時に雅楽の響きを耳にしたり、郷土のお祭りで音楽に合わせて踊ったり、わりと身近な音楽のはずです。
とても身近なところで…。
そろそろお雛様の時期ですが、その中の五人囃子は、能で使われる楽器の演奏者たちです。
正面向かって左側から、太鼓(たいこ)、大鼓(おおづつみ)、小鼓(こづつみ)、笛の「囃子(はやし)」、謡(うたい)の順に並んでいます。
並べ方で迷ってしまいますが、音が出る位置が口から遠い順に並んでいるそうです。
能で使われたお囃子は、歌舞伎で用いられる長唄に取り入れられ、太鼓、大鼓、小鼓、笛などの「鳴物」を担当するのは「囃子方」と呼ばれています。ちなみに唄を担当するのは「唄方」、三味線は「三味線方」といい、教科書に出てくる『勧進帳』の時は、20人以上の大合奏になります。
私が初めて生で見た時は、鼓の緊張感に満ちた音、三味線の超絶技巧に驚き、すっかり魅了されました。
普段のピアノレッスンとは全然違う内容ですが、日本の音楽の素敵なところも感じ取ってくれたらな、と思います。
テストのためには楽器の名前や歴史などいろいろ覚えなくてはなりませんが、名前、形、音色などいろいろなことと結び付けると、早く楽しく覚えられますよ!
歌やリコーダーの曲についての記述試験のためには、教科書を眺めているだけでなく、歌ったり演奏したりしてテスト勉強するといいですよ。
音の強弱や歌詞の問題など、けっこう細かく出てきますからね。
テスト、頑張ってね!