富山にも初雪が降りました!
寒波が来る来ると言われても、このところあまり雪が降らなかったので本気にしていませんでしたが、今回はわりとしっかりと降りましたね。
レッスンに来た子どもたちは、さっそく「雪だるま作ったよ」「雪合戦したよ」と嬉しそうに話してくれました。
私も雪が大好きです。子どもの頃は毎日かまくらを作って遊んでいました。
先日、いつもお世話になっている調律師(ちょうりつし)さんに、ピアノの調律をしてもらいました。
ピアノは木と金属でできた楽器で、温度や湿度の変化によって音が狂ってしまいます。
梅雨時はジメジメして湿気が多くなって木が膨張し、冬は暖房をつけると乾燥して木が縮みます。
金属でできた弦は気温が高いと伸び、気温が低いと縮みます。
こうして伸びたり縮んだりしてだんだん音が狂ってくるので、年に一度ピアノの調律をしてもらいます。
他にも弾いているうちにハンマーの白いフェルトの部分が固くなったり、ピアノの中の部品が傷んできたり、いろいろと調子の悪いところが出てきます。
それ以外にも、鍵盤のタッチを整えたり、いろいろなことをしてくれているみたいです。
調律師さんは、ピアノのお医者さんのようなお仕事です。
ピアノには88個の音があり、その分の鍵盤があります。
一つの音につき2本、3本の弦がある音もあるので、弦の数は230本くらい!
それらを全部調べたり整えたりするなんて、とても根気と集中力のいるお仕事だなあ…といつも思い、尊敬しています。
普段のレッスンで生徒さんたちは、ハンマーやダンパーが動く様子が気になって、ピアノの中をしょっちゅうのぞいています。中がどうなっているか…興味津々です。
ピアノの鍵盤のふたを外すと、こんな感じで、
中身を引き出すと、こんな感じです。いつもは見えないアクションです。
鍵盤を押すと、たくさんの部品がつながった先にあるハンマーが弦をたたきます。
一つ一つの鍵盤に、こんなにくねくねとつながっているんですよ!
指が鍵盤に触れるタッチの微妙な違いで、ハンマーへの力の伝わり方が変わります。
この曲のこの部分には、どんな音色がいいかな?と、私もいつも探して、いろいろなタッチを試しています。ずーっと探し続けるのかな…と思っています。
調律師さんは、その手助けをしてくれています。
本当にいつも感謝感謝です。
数年前、Tちゃんは、家のピアノの調律をしてもらう時に、ピアノの仕組みを調べて夏休みの自由研究にしていましたし、Fちゃんは、浜松の楽器博物館でピアノの歴史を調べていました。私も子どもの頃、静岡県のピアノ工場に見学に行きました。
興味があったら、来年の夏休みの自由研究のネタにしてみてはいかがでしょうか?
それから、調律師さんが主人公の物語もあります。
あまんきみこ作『雲のピアノ』
ほっこりとした気持ちになるファンタジーです。
さて、ピアノも調律していただいたところで、今週末はクリスマスおさらい会です。
また少人数に分けてのコンサートですが、感染対策をしっかりとして、楽しい会にしましょうね。