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midoripiano211

ベートーヴェン250歳!


今年はベートーヴェン生誕250年です。

1770年12月16日頃、今のドイツのボンで生まれました。

きっとコロナ禍が無ければ、今年は世界中あちこちでベートーヴェンの作品の演奏会が行われたことと思います。とても残念…本当に残念です。

ベートーヴェンは私が大好きな作曲家の一人です。

難聴に苦しみながらも作曲を続けた強い生き方…。

ベタですが…苦悩の先に歓喜がある!というメッセージ性に、共感してしまいます。


大学生の頃、ベートーヴェンの交響曲や室内楽曲、オペラ、歌曲、ピアノ曲などのレコードやCDを、図書館に通ってよく聴きました。

作品番号がついているピアノ・ソナタは32曲あり、1793年(23歳)頃から1822年(亡くなる5年前)までの30年間にわたって作曲されたので、ベートーヴェンの作風の変遷を感じることができます。音楽にそれほど詳しくなくても、聴いてみると、20代と50代との違いが感じられると思います。今聴くと当たり前の音楽のように感じられますが、ベートーヴェンが生きていた当時は、型破りでとても斬新な音楽だったようですよ。

ピアノ・ソナタは、小学生の頃にOp.49の2つのやさしいソナタを弾いたのが初めてだったと思います。その後も大学の入学試験で必要でしたし、大学生になってからもレッスンや試験で弾き、その後も自分で勉強したりして、32曲すべて弾きました。私のピアノ人生でいつもそばにいて励ましてくれた…そんなふうに思います。


ピアノ・ソナタ全集はCDで10枚なので、一日1枚ずつ聴いても10日間ですべて聴くことができます。今からでも今年中に聴くことができます!

どれもおススメですが、第1番から順番に聴くのもよし、名前がついているような有名なソナタから聴いてみるのもよいかもしれません。


第8番 Op.13「悲愴」…衝撃的な始まりの第1楽章ですが、第2楽章は本当に美しいです!

第14番 Op.27-2「月光」…幻想的な第1楽章が有名ですが、第3楽章は荒々しく劇的です。

第23番 Op.57「熱情」…湧き上がるような情熱が感じられる激しい曲ですが、第2楽章はとても美しい変奏曲形式になっています。

第26番 Op.81a「告別」…最初は別れの言葉を語るように始まりますが、すぐにキラキラとした明るい曲調になります。第3楽章は「再会」喜びにあふれています。

他にも名前がついているソナタはいくつもありますが、また次の機会に。

有名なソナタも、一部分だけでなく全楽章通して聴いて欲しいな、と思います。


短調でも長調でも、底抜けに明るい曲でもお茶目な曲でも重苦しく始まっても、エネルギーに満ちあふれていて勇気づけてくれる音楽…どれを聴いても「私も頑張ろう」という気持ちにさせてくれます。

そして激しいだけではなく、繊細で透明な響き、あたたかい響き…ベートーヴェンは本当はどんな人だったんだろう…と想像がふくらみます。


そして、今のところ私が一番好きなピアノ・ソナタは、第31番 Op.110です。

天国から降ってきたのではないかと思うほど美しい音楽。

心にしみわたるような「嘆きの歌」から、最後は華やかで喜びにあふれ、また天に昇っていくような…聴いた後に「幸せだな」と感じられる曲です。


交響曲も全部で9曲…これも1日1曲ずつ聴いても9日間ですべて聴くことができます。

こちらも語りだすとキリがないくらい、どの曲も大好きです。

ぜひ聴いてみてくださいね!



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