芸術の秋…今年の秋は、学校での学習発表会や合唱コンクールが開催されるようですね。
Tちゃん、Aちゃん、Mちゃんがオーディションで頑張って、合唱のピアノ伴奏に選ばれました!
例年、本番を聴きに行っているのですが、さすがに今年はご家族以外は入場できないようで、残念です。早く、誰でも聴きに行けるようになって欲しいですね。
ふだんのレッスンでは、言葉が無いピアノ曲を弾いているので、歌詞がある曲を弾くことは、とてもいい勉強になります。
一つ一つの単語のまとまり、一つの文、詩の一行が、音型やフレーズに対応しています。詩を読んだり、合唱のパートを歌ったりすると、メロディーのまとまりや抑揚が分かり、どんな風に弾いたらいいかがすぐに分かります。
言葉の意味も、弾く時のヒントになります。たとえば、「雲」という言葉が出てきたら、ガツーンと弾くことはめったに無いでしょう?
詩全体の中で、どれが一番伝えたい言葉かな?と考えると、どこを一番盛り上げたらいいかが分かります。
そして何より、合唱と一緒に作り上げる音楽なので、一緒にブレスして息を合わせたり、強弱や音色など表現のお手伝いをしたり…。合唱パートの歌をよく聴くようになると、自分の音もよく聴けるようになります。
合唱曲は、歌っても聴いても感動します。
詩を読んだだけでも、ジーンとくるものもあります。
特に、思春期の中高生の心情をうたった詩は、いい歳になった今でもグッときます。
最近の合唱曲は、リズムも難しいし、ハーモニーも難しいです。
それでも現代っ子にとっては、軽々と歌えてしまうみたいで、すごいなぁ…と思います。
私が中学生の頃の定番曲は『大地讃頌』(大木惇夫 詞・佐藤眞 曲)、『ひとつの朝』(片岡輝 詞・平吉毅州 曲)など…今とはだいぶん違いますね。
また、私の中学校では、卒業式や入学式などで『タンホイザー行進曲』という合唱曲を全校合唱していました。1学年12~13クラスのマンモス校。吹奏楽部の伴奏で、1500人以上の大合唱。体育館いっぱいに響きわたる合唱は、今でもいい思い出です。
密集、大きな声で歌う…当たり前だと思っていたけれど、今となっては貴重な経験でした。
合唱の伴奏をすると、ピアノソロ演奏にもいい影響がいっぱいです。
きっと次は、卒業式の合唱の伴奏のオーディションがあるはず…。
どんどん挑戦して欲しいです。
レッスンでも対応しますので、曲が発表されたら、すぐにレッスンに持ってきてくださいね。一緒に頑張りましょう!