発表会が近づいてきました。
コロナ感染状況が落ち着かない中、開催への不安やご意見いろいろあるかと思いますが、考えつく限りの感染対策を行い、発表会の準備を進めております。
幸い、生徒さんやご家族の皆様にも普段の感染対策に気を遣っていただいているようで、みんなで発表会を迎えられそうです。
そんな中、レッスンでも、本番に向けて通し練習をしています。
例年なら、当日リハーサルを行うのですが、コロナ対策として会場に長時間滞在しないために省略させていただいております。その分、レッスンでもなるべく本番に近い状態で、ピアノのふたを開けて、譜面台を外して演奏しています。
「これ(譜面台)って外れるの?!」
「ふたが開くと、いつもより大きい音でビックリする~!!」
など、いつもとの違いに驚いたり戸惑ったり。
そして、いつもは隠れているハンマーやダンパーが動いているのが見えて、興味津々。
視線が普段と変わって、思わぬミスをしてしまうことも。
本番までに、この状態に慣れてくれれば…と思います。
あいさつをして椅子に座り、弾く前に、テンポや強さ、どんな雰囲気で弾き始めるか考えてから弾くように指導していますが、緊張感に耐え切れなくて、座った瞬間に弾き始める子もいます。慌てなくていいので、心の準備をしてから弾き始めましょうね。
「どうしたら緊張しないで弾けますか?」と、よく聞かれます。
私もとても緊張します。
足が震えて、心臓がどきどきしている音が自分でも分かります。
毎日の生活の中で、こんなに緊張したりドキドキしたりすることはめったにないので、緊張を楽しむしかないのかな…と思います。
「緊張して頭が真っ白になったらどうしよう」とか「指が動かなくなったらどうしよう」など、悪いことだけは考えないようにしています。
よく、「緊張を力に変えて」と言いますが、緊張した分、集中していい演奏ができると思いましょう。
いい演奏をしたい、とか、間違えないで弾きたい、と思うから緊張するので、頑張ろうと思っていることの表れなのかな。
みんなが緊張している時は、お家の方も先生も同じくらい緊張しています。
一人ではないですよ。
ただ、普段の練習以上に本番がうまくいくということは、ほぼありません!
発表会まであとしばらく、しっかり練習を頑張ってくださいね。